(テンカラを振る船長)
9月6日 庄川
庄川の禁漁日は9月10日ということで、実質、今日が最終日なのです。ということで、師匠と船長とで行ってきました。
現地到着は10時半。渇水。晴天。釣り人数はそこそこで、まあ、こんなもんか。
とりあえず、ビールで今期の庄川の魚を鎮魂して?、師匠はミミズ持って下流に入って、私はフライを持ってテンカラを持つ船長に付き従う。
船長のテンカラは、テンカラ歴3年の私に言わせればまだまだアマチャンで、キャスティングに緊張感がありません。時々毛ばりを枝に引っ掛けてオタオタしてます。そして私が先行して、枝にフライを引っ掛けてオタオタする。そして船長が1匹釣った。ウム・・・。
負けずと私も1匹釣る。
幸先は良かったけれどもその後は続かず、そのうち師匠が追いついてきて、船長は昼食準備のために車に帰って(パシリをやらせてる訳ではない)、2人で釣り上がるもやっぱり釣れませんでした。

30分後、車に戻る。そこでは船長が鮎を焼いております。彼は近頃ツンツンにご熱心で、冷凍庫の中は鮎で溢れてるらしい。家族だけではさばけなくなってきてご近所におすそ分けを考えるも、「これはこれは、どうもありがとうございます」と言われて、そのご近所の方がその鮎を家の中へ持っていって「船長さんからこんなものもらったよ。ウチの者、川魚ダメなんだけどねぇ〜。どうしよう」となるのが怖くってとまどっていて、それでわざわざ渓流まで鮎やら炭やら道具一式持ち込んで、振舞ってくれたのです。
まあ、我々としては大歓迎です。
いつものようにケーちゃん食ってビール飲んで、鮎食ってビール飲んで、そして鮎飯食ってお腹いっぱい。

昼食後、師匠は「もう動けん」と言ってお昼寝を決め込む。
私と船長は下流へ下って釣り始める。渓はあまりにも静かだし、今日ここを何人もの釣り人が通ったかと思うと釣れる気がしません。それでドライからウェットに変えた。そしたらいきなりアマゴが出た。けど、乗らなかった。そして交互に釣って行って、しばらくしたらイワナが出た。今度はフッキング。でも、途中でバレた。その後もうしばらくして船長が1匹釣った。そして私も掛けたけど、やっぱり途中でバレた。ウェットは難しいなあ。

ここで終了。え〜、師匠の記述が少ないけど、今日は船長の鮎の日なんで、こうなりました。
あと、写真を2点。50mmと1/30秒の写真。

(鼻先が隠れたのが、今後の撮影の反省点)
9月13日 内ヶ谷 ほぼ晴れ
土曜日は雨でしたね。私は休みだったけれど、雨の中を一人で真面目に釣るような人間ではないので、自宅で一日のんびりと、昼まっからビール飲んで、それから蕎麦打って蕎麦つゆ作ってズルズルすすって、またビール飲んで宮部みゆきさんの本を読んで1日が終わりました。なんともまったりとした1日でした。
そして夕方、テンカラN師から電話がありました。
「今日、尺アマゴ釣ったぞっ!。9寸アマゴも釣ったしイワナも良型やったぞ!!」「ポイントは淵みたいな流れの緩い所で、フワ〜ンときてパクリと咥えるんや。えかったぞー」
はぁ〜〜、そうですか。よかったですねえ。本当の釣り人はアマゴと一緒で、雨が降ると活性が高くなるのね。それじゃあ私は一生かかっても本当の釣り人にはなれないなあ。

13日、内ヶ谷へ行く。(別にここでテンカラN師が尺を釣った訳ではない。)
本当は林谷の予定で軸店を出発したのですが、白鳥では晴天だったのに油坂峠を越えたらどんよりとした雲に覆われてて小雨まで降ってきたので予定変更。それでとんぼ返りして油坂峠から白鳥方面を見下ろすと、牛道や寒水あたりには雲はかかってない。そちら方面にしようかな〜とは思ったものの、私は郡上人なのでアマゴが釣りたいのです。それで内ヶ谷へ行きましたが、ここじゃあ林谷とあんまり変わらんかったかもしれません。
現地に着いて上流方面へ車を進めます。まず入り口に1台。まあ、ここはいつも車が止まってますからね。それで上流へ行って、そろそろの間隔をおいた所にまた1台。そしてまた上流に進んで・・・・・。う〜ん、釣り人だらけです。林谷にしときゃあよかったかな?
やむなく戻って、下流に釣り人が見えないのを確かめて、てきとうな所に入る。最初のポイントで18cmが出て、その後はやっぱりサッパリで、腹が減った頃になって20cmアマゴを釣って前半終了。まあ近頃の私の釣果からしたら上出来です。

昼食は、最近のお気に入りのカップ焼きそば。このカップ焼きそばなんですが、量の割にはカロリー高いです。普通のサイズで500キロカロリーは超えます。それにビールを足すので、およそ700キロカロリーか。私には調度よい。そして昨日の続きの宮部みゆきさんを読んでたら(本所深川ふしぎ草子)、雨が降ってきた。
急ぎ車に戻ってしばしの雨宿り。雲の動きは早くって風も冷たい。どうもミニ冬型の天気のようです。
幸い雨はすぐ上がって、それでお気に入りの場所へ移動して谷へ入ります。なんか午前中より風が強くなってちょっと難儀。でもしばらくして1匹釣った。その100m先のお気に入りポイントでも良型が出たけど乗らなかった。そしてその先はさっぱりダメ。
もうやめようかと思ってたところで8寸位のが釣れた。それで一生懸命の撮影会。写真は2枚とも、そのアマゴです。まだ3時半位だと思うのですが、光線はすっかり斜めになってます。
もうすぐ秋、禁漁期になりますな〜〜。

(19日の林谷アマゴ)
シルバーウィーク 前半は晴れ・後半は小雨
えー5連休ということで、それに禁漁間近ということで、私、釣りばかりで過ごす予定。と言っても、どこか遠くの一杯釣れる川へ行くわけでもなく、いつもの川へ行くのです。

19日。この日は午前中に用事があったので、午後からの釣り。場所は久々の林谷。
まず林谷林道へ入ろうとしたら、対向車が左折して林谷に入っていった。私はその車の後を付いてく。福井方面から来た岐阜ナンバーなので、多分釣り人。それにその車、時々この林谷で見かける(ナンバーまでは覚えとらんけど、きっとその人なのだと思ってしまう。釣り人のサガです)。
ガタガタ道に入って最初の駐車場に1台。前の車は次の駐車場に入って、その次の駐車場に1台。そしてその次の駐車場には2台の車が。さすが連休初日です。
私の目指すポイントは幸い空いてた。まあ、午前の釣りを終えて帰ったんでしょう。
そそくさと準備して釣り始めるもなかなか釣れなくって、まあ先行者の後だから仕方ないかと思って、3時間ばかりで3匹釣る。それでも、この7・8月の貧果からしたら満足です。後日のことを考えて、4時で終わり。

20日も林谷。前日の人ごみからうって変わって、誰もいない。それで昨日上がったとこから入渓する。釣り始めて2つ目のポイントから22〜3cmのが釣れた。写真を撮ろうと思ったものの、もう10時を過ぎてるというのに日差しがない。空は真っ青なんだけど・・・。
ここは南向きのやや深い谷なんで、日が差し込むのが遅いんです。撮影は諦めてリリース。まあ今日なら釣れるでしょう・・・、と思ったものの、2匹目までに1時間かかった(右の写真)。前半は2時間で3匹。

昼食はいつものようにカップ焼きそばでビール頂いて、先週の続きの宮部みゆきさんを読む。木漏れ日の中で心地よい風を受けながら読む短編集は、渓の読書に調度よいです。1回の釣りで、ぴったり1篇を読みきれます。
そして後半の釣りは前半以上に静かな谷となって、2時間で1匹。

帰りにちょっと下流を突っついてみた。小一時間。仔アマゴばかり。無駄な体力を使ってしまった。
帰宅後はもう体グッタリ。2日続きの林谷は、私の体力ではもてあましてしまうらしい。シルバーウィークだからね。老人はおとなしく過ごすべきなのかも知れません。ゲホッ!ゲホッ!
明日はおとなしく、フラットな谷を歩きます。

21日は久沢川。前2日間でくたびれてしまったので、今日はフラットな谷を歩きます。
ここはそこそこの山奥で、以前にここでクマ棚を見たことがあるし、先日の乗鞍の事故もあって、めったに持たないクマスプレー持参。ただこいつ、10年前に買った品。クマスプレーの有効期間は4年とのことで、もしもの場合、これがはたして役にたつのかどうか・・・、疑問です。
この日も晴天・渇水。この小さなフラットな流れでは厳しい。合計4時間ばかりの釣りで、小ぶりなイワナ・アマゴを4匹。谷歩きは楽だったので、体力はやや回復。

22日は、師匠と船長との釣り。天気は前日までとはうってかわって、どんよりとした雲におおわれて霧雨模様。昆虫達の活性もすっかり消えてしまい、ぜんぜん釣れる気しません。
寒水と牛道を釣り渡って、テンカラの船長2匹・ミミズの師匠1匹・フライの私0匹に終わったのでした。ミミズに勝ったテンカラ船長はエライと思う。
あと、昼食時に師匠の炊いてくれた栗ご飯は美味しかったです。

23日も前日と同じくどんより曇って霧雨。川へ行っても絶対釣れんからおとなしくしていようとは思ったものの、午後になったらソワソワしてしまって内ヶ谷へ行ってしまった。もちろん釣れなんだ。
なんかこのシルバーウィークは、尻すぼみな結果に終わったのでした。(いや、前半も良くなかったが・・・)

(今期最後の林谷)
9月26・27日 中嶋谷・林谷
26日にthe-oさんと、中嶋谷へ行ってきました。
え〜、この中嶋谷ってえのは仮の名で、本当は○○谷の事です。知人の中嶋さんが6月にここへ行って、尺イワナ3匹釣ったと豪語してたのでその名を付けます。まあ、あの人の事だからマユツバもんかと思うが・・・。それに、時折メールをくれるIさんのお気に入りの谷ということで実名は伏せます。
谷へ到着したのは9時過ぎくらいか。私も始めての谷なので不安と期待が半々。小さな谷です。駐車スペースのすぐ横の橋から見下ろすと15cmくらいのアマゴが並んでる。期待もちょっとだけアップ。そして橋下を覗き込んだら尺上イワナがユラリとうねって岩陰に消えた。
早々に谷へ降りて、the-Oさんの1投目に小ぶりのイワナ。期待度ますますアップ。が、その後が続かなかった。約1時間、なんにも釣れなかった。そのうち時々魚の姿を見れるようになって、私が1匹釣ってthe-Oさんが1匹釣って(それぞれ小ぶり)、そして私が小ぶりを釣ってthe-Oさんが写真サイズを釣る。
その先に堰堤が現れた。7〜8寸くらいのイワナが数匹。何投目かのフライにイワナが飛びついて、でもそれにはフッキングしなく、そのショックのせいか、その他のイワナもみんな底に沈んでしまった。
the-Oさんはおもむろに堰堤の上に上がって、フライボックスをゴソゴソやって、ビーズヘッドの付いたハデハデのフライを結んで、ポトリと岩陰に落とした。フライはユラユラと沈んで行く。すると、さっきまで底にへばり着いてたイワナがいきなり興奮して、フライ目がけて突進する。岩の中からは尺上イワナまで姿を現した。(中嶋情報はウソではなかった!)
おおっ〜〜!なんじゃこりゃ!! フライフィッシングてえのは、こんなすごい釣りだったのか。私のやってたフライは、ほんの一部でしかなかったのか・・。改めて感心する。the-Oさんはそんな私を哀れんで、そのフライを恵んでくれたのでした。ありがとう・・・。
ただ、そのイワナのほとんどが、フライ手前でUターン。釣れたのは20cmくらいの1匹だけでした。

その後車に戻って昼食。焼きそばを焼く。途中きのこ採りが現れて谷沿いに進んだ。何が採れるのかな?
the-Oさんはこれから富山に行かねばならないので(もちろん釣りの為です)そこでお別れ。「来年もどうぞよろしくお願いします」と、まだ9月と言うに、釣り人ならではの不可思議な会話。私こそ「どうぞよろしゅうに」。
その後私は下流に下って、仔アマゴと戯れただけに終わる。

翌27日、一人林谷へ行く。
例年にも増して静かな林谷。ひっそりと釣り上がって、ひそりと読書して、最後に2匹だけ小イワナが釣れた。
今期、最終釣行でした。